すべての研究室を見学する意味
この記事はMCC Advent Calendar 2017 - Adventarの23日目の記事です。
前日はUm6ra1さんによる MATLABのRealtime workshopに対応したカスタムブロックをつくる - √gでした。
ごあいさつ
今回初めて自分のブログを作って投稿しました。B3のCherryです。
去年のMCC Advent Calendar 2016 - Adventarでは私はブログをやっていないのでMCCのブログを使用させていただきましたが、ブログを新しくしてしまったため、投稿することが難しくなってしまったようです。
epcnt19さんがMCC Advent Calendar 2017の6日目の記事でMCCのブログへの投稿の方法について<http://blog.tuatmcc.com/2017/12/06/adventcalendar/>書いてくださいました。
けれども、私の知識と能力が無さ過ぎてせっかく教えてくださったのに実行できませんでした。ごめんなさい。
この記事を書こうと思ったきっかけ
私は自分にあった研究室を決めるためにすべての研究室(自分の学科の22研究室)を見て回りました。
理由は、すべての研究室を見学して第1希望に選んだ研究室でドクターまで進学された先輩がいらっしゃったので、そうしてみようと思ったからです。
その上で、最終的に私が入る予定の研究室は1年生の時に入りたいなぁと思った研究室になりました。
すべての研究室を見学した上で、後輩に研究室見学はどんなに重要なのか、研究室を真剣に選ばないとどれだけ人生を左右するかについて述べたいと思います。
研究室とは
治外法権、ボス(教授)が王様の世界
選択を誤ると命の危険性があります。
合わなかったら最後、誰とも連絡ができない「消息不明」になる環境
研究室を選ぶ優先順位
・研究内容
・環境、雰囲気
・教授との相性
・先輩
・同期
などがあげられますが、個人によってだいぶ変わってきます。
コアタイムの有無が重要な人もいれば、研究内容第1の人もいます。
雰囲気で選ぶことも大事ですが、入ってくる人によって雰囲気は変わってしまいます。
例1)自分たちの上の代→雰囲気◎
自分たちの代→雰囲気×
例2)自分たちの上の代→雰囲気◎
自分たちの代→雰囲気◎
自分たちの下の代→雰囲気×
上記のように毎年入ってくる人によっていとも簡単に良い雰囲気は壊されるのであまり重要視しない方がよいでしょう
ある研究室では、今までは全体的にふんわりした感じだけど、どことなくお洒落で素敵な研究室だったのが、今回配属予定のメンバーにより、一気にお祭りの屋台みたいな雰囲気に豹変しました。
また、同期はかなり重要ですが、蓋を開けてみないとわからないです。手に入りやすい情報は、研究内容、教授、研究室での実際の生活、各研究室の噂、等があげられます。ここでいかに情報を集められるかが重要となってきます。
研究室選びは情報戦
おそらく多くの方はおわかりでしょうが、研究室の噂や情報はすべてが正しいわけではありません。
これは以下の理由が考えられます。
・ブラック研究室の人と話した場合
1)ブラック研究室なので、人が来なくなったら困るから本当のことを話さない
2)感覚が麻痺して、ブラックな部分をブラックだと思えなくなってしまった。
・ブラック研究室と言われていない人と話した場合
1)他の研究室の噂が人から伝え聞いた話だったりして、ところどころ抜けていたり、尾ひれがついたりしてしまう
2)自分たちの研究室の人気を維持するのにとりあえず他の研究室の悪口を言っておく
もちろん、正しい情報もあり、中にはブラック研究室にもかかわらず、「この研究室はおすすめしないので、どうか友達や知り合いにも広めてほしい。」という真実を教えてくれる親切な方々もいらっしゃいます。また、大半の研究室でブラックと噂されている研究室はたとえその噂の内容が研究室によって微妙に違ったとしてもブラックである確率は高いです。
あと、ブラックの基準は人それぞれ違うので、自分にとってはブラックじゃないと思うようなことも話をしてくれる人からするとブラックだったり、話をしてくれる人からするとホワイトでも自分にとってはブラックだったりします。
- 先生の面倒見が良い(良すぎる)
→干渉されたくない人にとってはブラック
- 自分のペースで研究を進められる
→ほぼ自己責任のため、面倒見られたい人にとっては放置系ブラック
他にも
B研究室の人:「A先生は就活面倒見てくれなさ過ぎて、A研の人がB先生に頼ってきた」
A研究室の人:「ある人が推薦で通った会社に行きたくないといったらA先生に激怒されてB先生に泣きついた」
というようなこともありました。B研はA研があまり好きでなく、結構A研の悪口が多く、逆にブラックと言われているC研、D研を私に勧めてきたような研究室でした。
真実を(話してくれるかわからないけれども)確かめるために、噂が本当かどうか直接聞いてみることも大切です。
また、E研でF研の教授は研究室の女学生を二人きりでドライブに誘うから女の子なら絶対行かない方がいいよ!と言われて、実際にF研の人に聞いてみると
「F先生は、G研の女子をドライブに誘って、『本当は断りたかったけど、就活を手伝ってもらったから断り切れなくて2時間連れまわされて家の前まで送ってきてすごく疲れた』ってG研の女子から言われた」
という返事が返ってきました。
このようにだいたいあっているけれども、正確な内容を得るには噂の対象の研究室に直接聞いてみるのが一番ですし、そもそも他の研究室で噂を聞いたからこそ確かめることができたのです。
すべての研究室を見ることで、『伝説の人』と直接お話できたり、優秀だったけど年越しラボで心が折れた人の話や友達と同じ研究室になろうとして現在消息不明のNさんの話を聞けたり、噂の真偽を尋ねることができたりと、私は偏った見方ではなく様々な視点からそれぞれの研究室のメリット・デメリットを見ることが出来ました。
それに結局第1希望から第22希望まで書かなくてはならないので、第1希望以外適当に書いて提出して痛い目(落ちまくって第22希望とか)に合わないように、研究室見学と全体における自分の成績とマッチしている研究室を見つけるために、全部回ることは良いと思います。
上記のことだけでなく、同期の動向の情報収集方法や先生との相性等、他にも書きたいことは山ほどありますが、長くなってしまうのと時間がないので割愛します。
「どれだけ人生を左右するかについて(『伝説の人』やNさんの話) 」もここでは書ききれませんでしたので、時間が出来て気が向いたら書いてみます。
まとめ
研究室の情報は、どれが正しいのか判断することは難しいと思います。
ですが、すべての研究室を見て回ることで辻褄の合わない箇所を発見したり、逆に断片的な話が1つに繋がったり、総合的な観点で判断しやすくなります。
もちろん、研究室をすべて回るのは時間もかかると思うのでなかなか実行はしにくいかもしれませんが、結局どの研究室にするか迷ってしまう時間を研究室の学生の方々とのお話に当てた方が、効率が良いと思います。
それでも時間がないようでしたら、友人と何人かで分担するのも良いかもしれません。
(ただし、この場合自分の聞きたいことを友人が聞き忘れたり、間違って伝えてしまったりする可能性もあります)
それでは、良い研究室選びになることを願っています。